分布型連想記憶モデル
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概要
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本論文では,分布型連想記憶モデルについての概説と展望がなされた.分布型連想記憶モデルは,1.並列処理,2.分布記憶,3.脳の情報処理との密接な対応を特色とする.分布型連想記憶モデルにおいては,ホログラフィ,相関関数モデル,相関行列モデルが主に研究されてきた.はじめ,ホログラフィの原理が中枢神経系に対応すると考えられ,注目されたが,ホログラフィは,ノイズの混入が多すぎるため,相関関数モデルや,相関行列モデルが新たに開発され,現在は,後二者が盛んに研究されている.分布型連想記憶モデルは,中枢神経系と密接に対応づける研究が盛んに行なわれてきたが,このモデルによって心理学的現象をシミュレートする試みはまたはじまったはかりである.しかし,今後は,様々な心理学的現象のシミュレーションに適用されることが期待できる.
- 日本基礎心理学会の論文
- 1984-09-30
著者
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