カオス力学系による情報処理とプログラム意味論
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
意味情報統合の物理学を記述するカオス力学と,デジタル計算機プログラムの意味論を記述する数学とがいずれも,情報の意味を再帰関数によって記述していることを示した。すなわちまず,要素情報を意味情報に統合するハードウェアとして考えられるカオス振動子は離散力学系によって記述されるが,これは連続データ領域上の再帰関数にほかならない。一方,計算機プログラムの実行の効果すなわち意味を記述する数学として,同じく連続データ領域上の再帰関数が用いられる。これらの知見は計算過程が本質的に力学として記述されるべきであることを示唆する。
- 物性研究刊行会の論文
- 1985-09-20