4.コンクリートの沈みキレツ防止剤に関する研究

概要

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打込後早期に発見されるコンクリートのキレツは主に水平筋上に水平筋に沿って発生するキレツが多く、調査・研究の結果これをコンクリートの沈みにより発生するものとしこの種のキレツを沈みキレツと呼び硬化後のコンクリートに入るキレツと別途に取り扱い、硬化前のコンクリートの沈み(settling),凝固(setting),分離(breeding)等の諸現象の究明とあわせて、沈みキレツ防止方法を研究する。本文はこの研究の一部でこの種のキレツを防止するために混和すべき各種混和剤及びその効果を実験したものである。即ち、沈みキレツを実験室内で再現させる装置を考え、同時にコンクリートの凝固完了時迄の体積変化を測定する試験を併行させて、市販の軟度良化剤、発泡剤の数種を同一コンクリート(軽石、普通コンクリートとも)にそれぞれ混和して沈みキレツの防止剤を探査した。この研究は、文部省科学試験研究、及び建設省建設技術研究補助金等の援助をうけ、何れも東大浜田稔教授が主任研究者であった。
社団法人日本建築学会の論文