15.「えつり」と「こまい」 : その語源とアイヌ住居の外殼構造
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概要
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わが木造建築の壁体が現在の如く高度の発達を示したのは近世であり、古代から中世にかけて極めて簡素なものがあり、それに棧(えつり)の壁があった。棧とは屋蓋にも壁体にもその名称を残した工法であつたが一方中世までの屋蓋の構造に「こまい」という名称が存在し、近世に至つては、壁下地のそれに木舞がある。この「えつり」と「こまい」が如何なる実態のものであつたか、それらの起源と変遷を文献と実例によつて解明を試みるのである。
- 1953-03-30