10) ラーメン建築物の上階に行くにつれて震度を増大する方法
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概要
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表題の方法に對する一案として,震度は静力學的水平撓に比例して増大す可きである事を,n質點系の振動理論的立場より述べた。従来震度kは一般に建築物の高さに沿ひ同一の値を用ひた。之は震度の定義から明らかである。然し建築物は完全なる剛體ではないのでkの値は上階に行くにつれて,何等かの方法で大とするのが合理的である。この事は既に諸家によつて指摘せられて居る處である。1)今kは各層によりて異るものとす。然る時はkは現行の意味の震度ではないけれども,便宜上矢張り震度と名附け,K_rを以つて第r層の震度とする。斯かるK_rを用ひてn層ラーメンの静力學的水平撓を書けば
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1947-12-20