255 載荷試験によって決められる許容地盤支持力の安全度に関する考察(構造)
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概要
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同一の地盤でも、その極根支持力は基礎底面の深さ・形・大きさなどによつて異なり、また上部構造物の剛性・機能などにより許容沈下量が異なるから、載荷試験だけによつて地盤の許容支持力を決めることは非常に難しい。例えば基礎規準の方法で許容支持力を決めると、上記の土質力学及び構造力学の見解を全く無視した結果となる。もちろん実際には設計技術者は載荷試験の結果に自分の経験的判断を加えて許容支持力を決めているようであるが、その許容支持力がどの位の安全率をもつているか、設計者自身が知らないことが多い。すなわち「載荷試験によつて許容支持力を決めるためには、現行の基礎規準の方法はあまりにも一般的に過ぎて不都合が多い。」ということをよく聞く。この論文は載荷試験によつて地盤の許容支持力を決めるときの考察資料を提供するために、筆者が行つた実験をとりまとめたものである。そして基礎の安全率と許容沈下量の問題に関連して、基礎設計上の考え方に言及した。
- 1956-10-05