浅談現代日語時体研究
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概要
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本稿は、現代日本語のテンス・アスペクトの研究史を述べることを主な目的とした。現代日本語のテンス・アスペクトの研究史と言えば、主に言語学研究会の研究成果を紹介するということになるが、本稿では、言語学研究会のテンス・アスペクトの研究成果を柱にして、その研究史を、''萌芽期''、''摸索期"、''転換期''、''発展深化期'' の四段階に分けて述べた。"萌芽期" では、松下大三郎 (1901/1924)・三矢重松 (1908)・春日政治 (1918)・小林好日 (1927/1941)・佐久間鼎 (1936)・宮田幸一 (1948) など、"摸索期" では、金田一春彦 (1950/1955)・鈴木重幸 (1957/1958)・鈴木重幸、宮島達夫ら (1963)・藤井正 (1966)・高橋太郎 (1969)・吉川武時 (1973)・金田一春彦編 (1976) など、"転換期" では、奥田靖雄 (1977)・高橋太郎 (1985)・工藤真由美 (1987) など、"発展深化期" では、鈴木重幸 (1983)・奥田靖雄 (1988/1992/1993)・工藤真由美 (1995)・高橋太郎 (2001) などの研究成果を紹介した。最後の第七節 ("対現代漢語時体研究的一点想法") では、本稿を書いた感想として、現代中国語における時間表現について、筆者なりの考え方を簡単に述べた。
- 2005-03-07