近赤外分光分析による形状マッチング課題遂行中の脳活動の計測(マルチモーダル情報処理とインタフェース&応用システム及び一般)
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概要
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後側頭部における形状マッチング課題、位置マッチング課題遂行中のヘモグロビン濃度変化を計測した。形状マッチング課題では、実験参加者は最初に呈示された刺激の形状を記憶し、その後に呈示される刺激の形状が記憶したものと同一であるかを判断した。位置マッチング課題では、最初に呈示された刺激の位置を記憶し、その後に呈示される刺激の位置が記憶したものと同一であるかを判断した。後側頭部における酸化ヘモグロビン濃度は、位置マッチング課題よりも形状マッチング課題遂行中の方が高かった。このことから、後側頭部の領野において形状認識に関る脳活動が存在したことが示唆された。本研究の結果は、fMRIやPETを用いた研究の結果と一致しており、近赤外分光分析が認知機能の計測に有用であることを示している。
- 2006-10-19
著者
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前原 吾朗
金沢大学人間社会環境研究科
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田谷 修一郎
金沢大学人間社会環境研究科
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小島 治幸
金沢大学文学部
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前原 吾朗
Mcgill University
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田谷 修一郎
University Of Surrey
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小島 治幸
金沢大学
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