複層意味フレーム分析を用いた文章の深い意味記述(深い言語処理のためのフレームワーク)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本発表はNICTで進行中のJCASRプロジェクトを紹介する.それは(意味)フレームとそれらのフレーム要素(別名「意味役割」)をタグづけした比較的小規模のコーパスの開発を目的とし,文章の複層意味フレーム分析(Multi-layered Semantic Frame Analysis of Text: MSFA: Kuroda and Isahara 2005)を用いる.MSFAはBerkeley FrameNet (Baker et al. 1998; Lowe et al. 1997)と互換性のある,文脈に現れる語句の意味の多次元的記述法である.本発表は,京大コーパスから収集した言語データをMSFAに基づき分析し,深い言語処理のためのフレームワークとしての有効性を述べる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-10-13
著者
-
李 在鎬
(独)情報通信研究機構
-
黒田 航
(独)情報通信研究機構
-
井佐原 均
(独)情報通信研究機構 知識創成コミュニケーション研究センター
-
渋谷 良方
(独)情報通信研究機構 知識創成コミュニケーション研究センター
-
井佐原 均
(独)情報通信研究機構
関連論文
- 日本語の語順選好は動詞に還元できない文レベルの意味と相関する : 心理実験に基づく日本語の構文研究への提案
- 学習者発話におけるintelligibilityに関する一考察(言語の学習・教育)
- 概念の「乗物」についての考察 : 意味記述の単位と語彙記述の単位のズレを中心にしたオントロジーと言語との対応づけの一般問題(言語理解とオントロジーシンポジウム)
- 対話テキストにおける意味と談話 : 複層意味フレーム分析による試み(深い言語処理のためのフレームワーク)
- 複層意味フレーム分析を用いた文章の深い意味記述(深い言語処理のためのフレームワーク)
- 複層意味フレーム分析(MSFA)による文脈に置かれた語の意味の多次元的表現--実例に基づくMSFAの設計思想の解説
- 第二言語獲得における助詞「に」の習得過程の定量的分析
- 意味役割名と意味型名の区別による新しい概念分類の可能性 : 意味役割の一般理論はシソーラスを救う?(推論・意味)
- 意味役割名と意味型名の区別による新しい概念分類の可能性 : 意味役割の一般理論はシソーラスを救う?(推論・意味)
- 名詞の概念的役割解釈における類型化の試み
- 意味フレームを用いた知識構造の言語への効果的な結びつけ(知識獲得,知識表現,生成)
- 意味フレームを用いた知識構造の言語への効果的な結びつけ(知識獲得,知識表現,生成)
- 素性を利用した文の意味の心内表現の探索法
- B33 科学技術文献を対象とする日中・中日機械翻訳 : 日中・中日言語処理技術の研究開発 その1(セッションB3情報システム構築2,一般発表概要,第7回情報プロフェッショナルシンポジウム)