大腿骨頸部骨折術後の起立テストと術後の歩行能力について
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概要
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大腿骨頸部骨折術後の患者に,起立テスト,HDS-R,病識,歩行意欲,徘徊の有無を調査し歩行能力との関係を調査した.対象は138例(男性13,女性125),手術時平均83.7歳であった.起立テストは,介助起立時に両下肢を均等に踏ん張るものをG(good),健側のみ踏ん張るものをF(fair),両下肢とも下肢をすくめ踏ん張らないものをP(poor)とした.起立テストは,原則手術翌日に行った.この結果,起立テストがgoodの群はそれ以外の群に比べ,術後歩行再獲得した割合が有意に高かった.起立テストが,他の因子と交給しているか調べるため,ロジスティック回帰分析により,年齢,性別,HDS-R,病識,意欲,徘徊,起立テストと歩行能力低下の関連を評価した.この結果,HDS-R,または,病識,意欲,徘徊,起立テストが,予測因子であった.以上から,起立テストと退院時の歩行能力の間に関連があると考えられた.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 2006-11-18
著者
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