下りリンク用マルチユーザMIMO通信相手選択方法の提案
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概要
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周波数利用効率を向上する技術として複数アンテナを送受信機に用いるMultiple Input Multiple Output (MIMO)技術が注目されている。ただし、シングルユーザ(SU)-MIMOにおける通信では、端末局において実装可能なアンテナ素子数が限られてくることから、将来の無線通信においては大きな周波数利用効率の改善は見込めない。そこで、端末局においてアンテナ数の増加を見込めない場合においても、さらに周波数利用効率を向上する技術として、マルチユーザ(MU)-MIMO技術が提案されている。MU-MIMO技術は複数の通信相手に実装されたアンテナによって、仮想的な大規模アレーを形成し、個々の端末局のアンテナ素子数が基地局のアンテナ素子数より小さい場合においても、周波数利用効率を増大できる。MU-MIMO技術では通信相手局の組み合わせによって、伝送容量が大きく変化するため、通信相手選択方法を簡易に実現する必要がある。本報告では、複数通信相手局が張る互いの信号空間に対する相関行列の行列式を用いた通信相手選択方法を提案する。提案方法では特異値分解を必要としないため、簡易に達成可能な周波数利用効率の推定を行うことができる。さらに、提案方法の有効性を計算機シミュレーションによって示す。
- 2006-10-12
著者
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工藤 理一
日本電信電話株式会社NTT未来ねっと研究所
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鷹取 泰司
日本電信電話株式会社NTT未来ねっと研究所
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太田 厚
日本電信電話(株)NTT未来ねっと研究所
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久保田 周治
日本電信電話(株)NTT未来ねっと研究所
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久保田 周治
日本電信電話株式会社ntt未来ねっと研究所
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西森 健太郎
日本電信電話株式会社NTT未来ねっと研究所
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太田 厚
日本電信電話株式会社ntt未来ねっと研究所
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久保田 周冶
NTT未来ねっと研究所ワイヤレスシステムイノベーション研究部
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鷹取 泰司
Ntt 未来ねっと研
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