ネパールヒマラヤ・シワリク山地における河岸侵食の速度・プロセスと危険性評価
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概要
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ネパールヒマラヤ・シワリク山地の渓流において,河岸侵食の速度,プロセス,危険箇所評価手法について検討した.形状,植被,構成物質の異なる10箇所の河岸について,侵食ピンを設置し2年半観測を行った.河岸侵食速度は時間的・場所的にかなり異なっていて,年間数cm〜2mであった.この大きさには,河岸物質の鉛直的構成が関係している.侵食プロセスとして,最も侵食を受けやすい礫混じりの未固結砂質ローム層が粘着性を持つ耐侵食性層の下位にある場合に、オーバーハングが生じそれが崩落して侵食が進む.また,高さ,構成物質などの5つの河岸属性の相対点数評価による河岸侵食危険性評価手法の妥当性についても述べている.
- 2006-07-25
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