エアマットレスを用いた睡眠時生体計測システムの開発
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概要
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睡眠時無呼吸症候群(SAS)をはじめとして、最近は日常の睡眠の質についての関心が高まっている。睡眠の質を高めることは、特に高齢者の健康管理に不可欠である。最近の10年間の研究で、簡便な方法でも睡眠時の心拍数、呼吸数、体動数の計測ができれば、睡眠の状態をかなりの精度で評価できることが分っている。ここでは、やはり永い歴史のあるエアマットレスをセンサとした、在宅医療用の簡便なシステムを開発することを目指した。エアマットレスは無拘束・無侵襲で、その上取扱が容易なので、使用者に優しいセンサであることが特徴だが、一方で1つの出力に多種の情報が重層するので、分離処理の問題がある。今回は誰でも容易に入手できる廉価なパーツのみで組み立てたシステムによって、どの程度の診断精度が得られるかを見極めるのが目的である。バンドパスフィルタとフーリエ解析ソフトによる分析の結果、心拍数と呼吸数を精度良く測定できることが判明した。
- 2006-05-26
著者
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