分光データベースを利用した色再現手法の陶磁器における評価
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概要
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文化財の画像アーカイブにおいては,色の正確な保存,再現が重要となる.画像の取得にはデジタルカメラが広く用いられているが,カメラの信号値は人間の知覚色を表すものではないため,正確な色再現のためには色変換が必要となる.従来の手法では,カラーチャートの撮影画像に基づいた色変換を行うのに対し,分光データベースを利用した色再現手法では,被写体の分光反射率特性を反映した色変換を行うため,被写体に応じた最適な色再現を行うことができる.本手法の精度を主観的に検証するため,陶磁器とその再現画像を用いた評価実験を実施した.実験の結果,従来の手法と比較して,本手法では,より高精度な被写体の色再現が可能であることが確認ざれた.
- 2006-05-26
著者
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長谷川 隆行
凸版印刷株式会社
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飯野 浩一
凸版印刷株式会社
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宮原 健吾
財団法人京都市埋蔵文化財研究所
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加茂 竜一
凸版印刷株式会社
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大橋 康二
佐賀県立九州陶磁文化館
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長谷川 隆行
凸版印刷株式会社総合研究所生産技術研究所
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飯野 浩一
凸版印刷(株)総合研究所情報技術研究所
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