プリモスキー沿海州ボーズマン2号遺跡(極東ロシア)出土土器の化学分析
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概要
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本稿は、極東ロシアのプリモスキー沿海州にあるボーズマン2号遺跡から採取された30片の土器片について、定量エネルギー分散型蛍光X線分析法(EDXRF)を用いて、その微量元素を測定したものである。これらの土器片は年代的に初期・後期新石器時代、そして鉄器時代に属する層位から出土したもので、多変量分析(Multivariate Analysis)から得られた化学データには二つのグループの存在が確認された。どちらのグループも総ての時代の土器片を含むことから、この化学グルーピングの結果は、二つの異なった産地の土の使用、あるいは、他の定住村落との貿易、物々交換、再分配に起因すると解釈される。
- 東北大学の論文
- 2000-03-31
著者
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Kuzmin Yaroslav
ロシア科学アカデミー極東支部・太平洋地理学研究所
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Popov Alexander
ロシア・極東大学考古学博物館
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Hall Mark
国立歴史民俗博物館
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MOREVA Olga
ロシア・極東大学考古学博物館