小笠原諸島におけるエコツアーの満足度の評価に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は、地域全体で取り組むエコツアーが持続的に運営されるために求められる条件を明らかにすることを目的に、東京都が実施した小笠原諸島におけるエコツアーへの参加者(以下、エコツーリストと呼ぶ)をモニターにしたアンケート結果に基づき、エコツアーの満足度を評価したものである。その結果、ガイドのコミュニケーション・エンターテイメント能力(以下、CE能力と呼ぶ)がエコツーリストの満足度に最も影響を及ぼすことが示唆された。一方で、エコツーリストは、ガイドのCE能力を高く評価しているにも関わらずさらなる改善を求めていること、及びガイドにさらなる知識力を強く求めていることが示唆された。また、ガイドのプログラムの企画力をより向上させることは、緊急性の高い課題であることが示唆された。満足度は、エコツアーを実施する地域の間で格差があり、男性よりも女性の方が、若干満足度が高くなることが示唆された。また、年代が上がるに連れて満足度が減少することが示唆された。
- 首都大学東京の論文
- 2006-03-31
著者
関連論文
- 小笠原諸島南島における観光利用状況及び観光利用ルールの効果に関する研究
- 小笠原諸島南島における入島人数制限ルールの評価
- 小笠原諸島南島のコウライシバ植生回復に及ぼす観光利用制限(入島禁止期間)の効果に関する研究
- 西表島におけるエコツーリズムの発展過程の史的考察
- フィジー諸島におけるエコツーリズム開発とその実験的試み
- 小笠原諸島におけるエコツアーの満足度の評価に関する研究
- 小笠原諸島南島における地形傾度に沿った植生タイプと多様性構造