仕事と家庭の多重役割が母親の意識に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は、保育園児を持つ母親における肯定的意識および罪悪感の実態を明らかにし、仕事と家庭の多重役割が母親に及ぼす心理的側面を考察することである。保育園に子どもを預けて働く母親を対象に、無記名自記式質問紙法にて、調査を行った結果、多重役割は、日々の生活において充実感や満足感などの肯定的意識をもたらす反面、役割葛藤による罪悪感というネガティブな感情も喚起させることが示された。また、肯定的意識と罪悪感は、有意な相関があり、罪悪感が強いほど生活満足感が低くなることが明らかになった。以上のことから、多重役割が母親に及ぼす心理的影響に対する理解と積極的支援の展開は、働く母親におけるQOLの向上と健やかな母性の発揮につながることが示唆された。
- 2005-03-01
著者
関連論文
- O-211 母性看護学実習における地域の妊婦を対象とした沐浴教室の学習効果(Group34 母性看護学教育,一般口演,第50回日本母性衛生学会総会)
- 仕事と家庭の多重役割が母親の意識に及ぼす影響
- 305 地域住民参加による助産師学生の「出産準備教育」の実践報告(母子保健・訪問指導1 母親学級,第49回日本母性衛生学会総会)
- O-214 女性が分娩・産褥期に経験した排尿の問題と排尿ケアへの要望(Group42 排尿障害,一般口演,第51回日本母性衛生学会総会)
- 356 市民と大学と市でつくる新しい健康のかたちに関する実践報告(Group59 更年期・老年期,一般演題ポスター,第48回日本母性衛生学会総会)
- 看護大学生ピアエデュケーターによる小学生への性教育活動の試み : 年齢差のある対象へのピアアプローチとその評価
- P-034 地域における女性の健康支援システムの構築に向けた取り組み(2)(Group40 更年期・老年期,ポスターセッション)
- P-033 地域における女性の健康支援システムの構築に向けた取り組み(1)(Group40 更年期・老年期,ポスターセッション)
- 福岡県内における飛び込み分娩の実態
- 福岡県内における飛び込み分娩の実態
- 大学生によるピアエデュケーション手法を用いた小学生への性教育
- 福岡県内の飛び込み分娩の実態調査報告
- 031 福岡県における飛込み分娩の実態調査(妊娠、分娩、産褥6)(第45回日本母性衛生学会総会学術集会)
- 030 飛び込み分娩に対する施設の認識と対応(妊娠、分娩、産褥6)(第45回日本母性衛生学会総会学術集会)
- 172 働く母親の罪悪感に関する研究(育児3)(第45回日本母性衛生学会総会学術集会)