若年初産婦への看護方法の検討 : 若年・有職・専業初産婦の比較から
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概要
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若年初産婦の特徴を、有職初産婦・専業初産婦との比較で明らかにし、若年初産婦に共有できる看護方法を検討することを目的に、2001年にA病院で出産した若年初産婦20名と有職初産婦・専業初産婦各20名をランダム抽出し、文献その他より、若年初産婦のケアに必要と思われる181項目を抽出し、外来・入院カルテ、助産録、電話訪問記録よりデータ収集し分析した。その結果、181項目中50項目の若年に有意な項目があった。その事より、(1)情報収集には、性知識、妊娠の知識と思い、日常生活パターン、家族関係、サポート体制、ストレス状況、経済状況が必要である。(2)妊娠期から全員に受け持ち助産師を決め、退院後まで一貫した指導体制が必要である。(3)産褥期は母性意識や新しい役割を獲得し、自立できるように夫・家族を含めた援助が必要である。(4)退院後の地域との連携システムが必要である。など若年初産婦への看護の方向性が明らかになった。これらの分析結果を元に、若年初産婦用の情報収集用紙、アセスメント用紙、看護計画・評価用紙を作成した。
- 2004-02-28
著者
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