肺嚢胞が消失して腫瘤を形成し,肺葉切除にて治療的診断を施行した1例
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概要
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61歳,男性.1997年検診で右中肺野の肺嚢胞を指摘され,外来経過観察されていた.2004年右肺嚢胞が自然消失し,同部に結節影を認めた.CTで右上葉に35×22mmの結節影を認め,気管支鏡での診断がつかず肺癌を強く疑い手術施行となった.術中迅速組織診を行ったが確定診断は得られず,結節は肺門部に近く部分切除も不可能であり右上葉切除を行った.病理標本は虚脱した肺嚢胞と,壊死物質が充満した嚢胞が混在していた.嚢胞壁には類上皮性肉芽腫がみられ抗酸菌感染症と診断された.悪性所見は認めなかった.
- 特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会の論文
- 2006-09-15
著者
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有村 隆明
新潟県立中央病院 心血管・呼吸器外科
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篠原 博彦
新潟県立中央病院
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矢沢 正知
新潟県立中央病院
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矢沢 正知
新潟県立中央病院 心血管・呼吸器外科
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篠原 博彦
新潟県立中央病院 心血管・呼吸器外科
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