国際経営における産業集積とネットワーク
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年における企業の海外事業活動は,産業集積地を活用しながら,供給連鎖全体の効率的なネットワークを構築するという方向へ変化を見せ始めている。それは,アメリカやヨーロッパに対する貿易障壁回避型の進出や途上国への輸出指向工業化政策に対応するための海外事業活動の形態を越えるものであるが,今日,多くの企業は産業集積を活用することにより,コスト要因のみならず,規模経済の実現や原材料・部品の調達,市場への接近や情報の伝達などという様々な面における優位性を確保しようとしているのである。本稿では,企業の海外事業活動における産業集積の活用とグローバルネットワークの構築について,これまでの理論の変遷に留意しながら考察していくことにする。そして,投資国企業によるグローバルな生産体制の効率化という側面のみに留まらず,産業集積を形作る直接投資受入国の要因についても確認していくこととする。
- 愛知学院大学の論文
- 2006-03-30
著者
関連論文
- 国際経営における産業集積とネットワーク
- 市場環境の変化とサプライチェーン・マネジメントの戦略(流通・マーケティング領域)
- サプライチェーン・マネジメントの展開と課題 : アパレル流通における情報共有化の観点から