市場環境の変化とサプライチェーン・マネジメントの戦略(流通・マーケティング領域)
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概要
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今日における市場環境のもとで, 多くの企業は, 多様な製品の短いリードタイムの供給と, 在庫保有の低水準化といった, 明らかにトレードオフの関係にある二つの課題の同時実現を求められている。サプライチェーン・マネジメント (SCM) は, こうした課題を解決するため, 部分最適に留まっていた供給連鎖内の商流・物流・情報流の全体最適を図ろうとする経営手法であるが, 現在, この供給連鎖の活動は, 多国籍企業の直接投資やアウトソーシングによってグローバルに展開されており, 世界各国に配置された連鎖活動全体の最適化が焦点となっている。本稿では, 企業の経営戦略がSCMへと重点を移し始めている背景について, 市場環境の変化に留意しながら考察をする。そして, 繊維, パソコンの二つの産業におけるSCM導入の特徴, 効果について検討していくとともに, 価値連鎖を効果的に構築するグローバル商品連鎖についても確認していくこととする。
- 愛知学院大学の論文
- 2004-09-30
著者
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