愛知・岐阜・三重の情報通信産業構造
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概要
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2005年,愛知県においては,「中部国際空港」開港や「2005年日本国際博覧会(愛知万博)」開催が,県内景気を刺激し,愛知県のみならず東海地方の経済を牽引した。加えて,愛知県の景気には,自動車産業を中心とする製造業の生産活動が活発化していることも追い風になっている。一方,1990年代から2000年代初頭にかけてのいわゆる「IT革命」は,瞬間風速的ではあったが,日本経済を活性化させた。特に,1990年代後半からのインターネットを中心とする情報通信技術開発は,単なる「情報技術」の革新にとどまらず,家計や企業,政府を巻き込んで経済社会に多くの影響を及ぼした。その後,景気の落ち込みはあったものの,2005年12月,内閣府月例経済報告は,「景気は,緩やかに回復している」と指摘し,日本経済の景気回復を示唆した。現在,一国レベルでは,情報通信産業の発展とそのインパクトについて研究が進められてきているが,その分析対象として,地域経済に焦点を当てた研究はあまり見られない。そこで,本研究では,地域経済として愛知県,岐阜県そして三重県を取り上げ,1995年から2000年にかけて,この地方の情報通信産業の構造について,産業連関分析の手法を用いて分析することにした。
- 2006-03-31
著者
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