CSRにおける環境経営格付の役割に関する一考察
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概要
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地球環境問題の激化や企業の経営倫理の低下などにより、CSR (Corporate Social Responsibility;企業の社会的責任)に対する関心が高まっている。CSRは、企業が社会における良き企業市民として、経済的・環境的・社会的各分野に配慮して事業活動を行い、さまざまなステークホールダーとのより良い信頼関係を構築し、社会および企業の持続可能な発展を追及することである。持続可能な社会の構築に本業でもって貢献することを事業のミッションとする環境経営(サスティナブル・マネジメント)の実現に向けて、客観的立場の第三者が、Ratingの方法により経営・環境・社会の三つの領域でのバランスを取った対応を評価し、自己変革の触媒となって企業の自主的取組を進めることが環境経営格付の役割である。環境経営格付による定量評価の確立など評価方法の改善と、日本版社会的責任投資(SRI)の定着が今後の課題である。
- 大阪成蹊大学の論文
- 2005-03-25