『キム』論 : ボーダーラインの誘惑
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概要
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ラドヤード・キプリングの小説『キム』を論じる場合、それを主人公の成長物語として読むことは、まったく自然である。ただし、その際結末についてどう考えるかこれまで多く問題にされてきた。本稿においてはそれを解決するのに、「ボーダーライン」という言葉をキー・ワードに据えながら、主人公がそれによりいかに誘惑されつつ成長してゆくか論じる。
- 2006-03-31
ラドヤード・キプリングの小説『キム』を論じる場合、それを主人公の成長物語として読むことは、まったく自然である。ただし、その際結末についてどう考えるかこれまで多く問題にされてきた。本稿においてはそれを解決するのに、「ボーダーライン」という言葉をキー・ワードに据えながら、主人公がそれによりいかに誘惑されつつ成長してゆくか論じる。