定年退職半年前の公務員の生活習慣
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は、定年退職半年前の公務員の食生活、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの健康に関わる生活習慣の実態を明らかにし、定年退職前後の生活習慣の支援のための基礎資料を得ることである。自治体職員向け定年退職準備セミナー受講者で、定年退職までの期間が約半年かつ58〜60歳の男女176人を分析対象とした。生活習慣については項目別に単純集計し、男女別、職業別にx^2検定を行った。その結果80.7%は男性であり平均年齢は59.2歳だった。職業は専門的・技術的職業が46.0%で最も多かった。健康度自己評価は「非常に健康」「まあまあ健康」を合わせると83.3%だった。生活習慣については以下の結果を得た。1)食生活:朝食、野菜を毎日食べる人は70〜80%、「食事の時間を決めて食べる」(62.1%)が多く、「ゆっくり時間をかけて食べる」(13.4%)「よく噛んで食べる」(17.9%)は低い割合だった。2)運動習慣:運動している人は64.8%で中でも「ウォーキング」(46.5%)が最も多かった。3)喫煙・飲酒:喫煙する人は全体の31%で1日の喫煙本数は11〜20本が55.6%と最も多かった。お酒を飲む人は全体の75.6%であり「毎日飲む」(42.9%)が最も多かった。4)睡眠:1日の睡眠時間が「6〜8時間未満」(68.9%)が最も多かった。5)基本属性と生活習慣との関連:男性は睡眠時間を十分に確保しており、女性は食事に気をつけていることが明らかになった。さらに職業別では、専門的・技術的職業の人は食事の内容に心がけていることが多かった。
- 2005-12-20