宍道湖の富栄養化に関する研究 : 窒素,リン,CODの調査
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概要
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宍道湖の富栄養化の概略を知る目的で,1975年から1976年にわたって約1年間,湖の5ケ所の定点から14回採水して,栄養塩の現存量を調査した。その結果を要約すると次の通りである。(1)全調査期間を通じて,宍道湖の平均水質は,表層水と底層水のそれぞれについてケルダール窒素が0.29ppm,0.36ppm,全リンが(Pとして)0.024ppm, 0.030ppm, CODが4.5ppm, 4.9ppmであった。また,いずれの汚濁指標においても5%の危険率で底層水が表層水より有意に高濃度であった。(2)リン酸態リンについては,表層水で1回,底層水で4回検出されたが,その他の時期ではいずれもほとんど検出されなかった。(3)栄養塩の窒素,リンの含量からみる限り,宍道湖はすでに富栄養湖のレベルにあると推測される。この調査にあたって,採水その他で松江市企業局水道部職員の方々のご協力をいただいたことを感謝いたします。
- 1978-03-28
著者
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