アサリ貝複合脂質に関する研究 : アサリ貝複合脂質に存在するタウリン及び2-アミノエチルホスホン酸について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
アサリ貝複合脂質に含まれるフェノール・次亜塩素酸ソーダ試薬に陽性を示す物質を,イオン交換クロマトグラフィーにより単離し,元素分析,赤外吸収の測定及びペーパークロマトグラフィーによってタウリン及び2-AEPと同定した。これら両物質の脂質中性存在する量は,前者が0.2686mmole/1g lipids,後者が0.1516mmole/1g lipidsであった。又タウリン及び2-AEPは複合脂質のエーテル可溶部に存在していることから,両物質はグリセロ脂質の組成であろうと考察される。終りにC, H, Nの元素分析と赤外吸収の測定は大阪府立大学農学部農芸化学教室で,又Sの元素分析は京都大学薬学部分析センターで行なったものである。実験に際し種々御便宣をいたゞきました大阪府立大学農学部北岡正三郎教授,京都大学薬学部中垣正幸教授に謝意を表します。
- 1972-03-28
著者
関連論文
- 電子レンジによるグルタミン酸脱炭酸酵素の失活について
- アサリ貝複合脂質に関する研究 : アサリ貝複合脂質に存在するタウリン及び2-アミノエチルホスホン酸について
- Escherichia coli(K-12)によるリン脂質生合成