静岡県の相良層群(中新-鮮新世)産翼足類
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概要
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静岡県相良町付近の相良層群(中期中新世-前期鮮新世)と掛川層群最下部(前期鮮新世)から産出した17種の翼足類を記載する。それらの約半数は, 日本ではじめて報告される種である。これらの地層の翼足類相は, Cuvierina cf. tubulataの豊富なことで特徴づけられる。掛川層群最下部の翼足類相と, 後期鮮新世から前期更新世にわたる同層群のそれより上位の地層の翼足類相を比較すると, 後期鮮新世に掛川地方の翼足類相に顕著な変化が生じたことが示唆される。Clio sp., Cavolinia cf. angusticostata, C. cf. floridana, C. cf. gypsorumおよびC. cf. vendryesianaの5種は, 鮮新世のよい示準化石となると考えられる。
- 1990-12-27
著者
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氏原 温
名古屋大学教養部地学教室
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柴田 博
名古屋大学教養部地学教室
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齊藤 毅
名古屋大学理学部地球科学教室
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氏原 温
名古屋大学・理
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柴田 博
名古屋大学大学院人間情報学研究科
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氏原 温
名古屋大・人間情報
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