北東太平洋産オオヒノデニシキガイに対する新属名 Crassadoma gen. nov.
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概要
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現在ヒノデニシキガイ属Hinnitesには疑問種1を含む6種知られている。これは次の2群に分けられる。A群 : 幼若期はChlamys型。成長しても小型であまり歪まない。巣穴性で, 固着性弱く, 耳状部と足糸孔は明らか。〓面小さい。ヒノデニシキガイH. coralinusなどがこれに入る。B群 : 幼若期はChlamys型。成長すると大型で歪む。右殻で固着し, 耳状部や足糸孔は不明瞭となる。〓面広大。オオヒノデニシキガイH. giganteusのみがこれに入る。しかしHinnitesはH. distortusを模式とするので, それと著るしく異なるB群には新属名Crassadoma(模式種Lima gigantea Gray, 1825)を提唱する。
- 日本貝類学会の論文
- 1986-03-31
著者
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