台湾産タママイマイについて
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概要
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タママイマイは貝殻の上ではオナジマイマイBradybaena similaris, Eulota fruticum, Fruticola hispida等と酷似するが, 解剖学上, オナジマイマイは粘液腺を2つ持ち, 矢嚢は膣の低い箇所に挿入され副矢嚢を持たない。又, Fruticola hispidaは数個の粘液腺と矢嚢, 副矢嚢各2もつ。Eulota fruticumは粘液腺は2∿4で緊く束ねられ, 矢嚢は膣の高い位置にある。Acusta ravidaも形態上前者に似て別属とするには疑問がある。タママイマイの解剖学的特徴は矢嚢に副矢嚢があり, 膣の高い位置の所に挿入され, 粘液腺は多数あり管状で互に融合しあう点上記の何れの属よりもEulotaに属さしめるのが妥当と思われる。
- 日本貝類学会の論文
- 1982-04-15
著者
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