北海道留萠川南部中新統ユードロ層産オオノガイ属(二枚貝)の 1 新種
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概要
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北海道留萠川以南に分布する中新統ユードロ層から産出したMyaの新種Mya (Arenomya?) rumoiensisを記載, 報告した。本種の前背縁は短く, 後背縁は長い。小型横長で, 後縁は截断状となり, 直線的な背縁を持つ。外表面には, 細かな成長線を刻み, 時に明瞭な肋となる。殻頂から後腹端部に弱い稜が認められる。殻の前半部は膨み, 中央で少しく扁平となる。殻頂は秀です, 殻長の1/4前方に位置する。左殻の弾帯受は三角形状を呈し, 〓線に垂直に突出している。殻頂下溝及び前部棒状突起(buttress)は認められない。従って本新種の弾帯受の形態はMya及びArenomya両亜属の特徴を持っている。又, 一般にMyaがMacomaと地質時代を通して共存しているが本種の場合も同様であった。
- 日本貝類学会の論文
- 1981-04-15
著者
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