脳幹部背側病変に対する術中体位 : Park-bench tilting positionの有用性(手術手技・周術期管理)
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概要
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脳幹部背側病変への直達手術における術中体位は主にprone position,時にsitting positionが用いられるが,いずれも特殊な脳神経外科専用の手術台などがないと,術者が顕微鏡下手術の全過程を座って行うことは困難である.また座位手術には,体位によるリスクを軽減するための準備と習熟した麻酔医の協力が不可欠である.今回報告したpark-bench tilting positionは,頭部を側前屈する側臥位の変法であるが.中脳から延髄に至るすべての脳幹部背側病変に対する顕微鏡下手術手技を,術善が座って遂行可能な体位である.一施設での手術件数の限られる脳幹部直達手術において,日常汎用する体位にわずかな工夫を加えることにより,術者にとっても快適な術中姿勢と術野を得ることができる.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2006-08-20
著者
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坂井 春男
東京慈恵会医科大学脳神経外科
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中島 真人
東京慈恵会医科大学附属第三病院脳神経外科
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中島 真人
東京慈恵会医科大学附属第三病院 脳神経外科
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坂井 春男
東京慈恵会医科大学附属第三病院脳神経外科
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坂井 春男
東京慈恵会医科大学脳神経外科学講座
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坂井 春男
東京慈恵会医科大学第3病院脳神経外科
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