前立腺肥大症患者における夜間頻尿 -国際前立腺症状スコア(IPSS) とQOLスコアによる検討-
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概要
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2005年5月から同年9月まで当院に受診した前立腺肥大症患者82名について,夜間頻尿が前立腺肥大症にどのように関与しているかを国際前立腺症状スコア(IPSS)とQOLスコアを用いて解析,評価した。IPSS合計スコアと「夜間頻尿回数」との相関係数は0.35と他の質問6項目に比べ小さかった。IPSSの7項目を説明変数,QOLを被説明変数とする重回帰分析を行った結果,「尿意切迫感」(p=0.01)と「夜間頻尿回数」(p=0.04)が有意の因子であった。つぎに,「夜間頻尿回数」を2回以上(62名)と1回以下(20名)の2群に分け,IPSS合計スコアとQOLスコアについて比較検討したが,それぞれp=0.18とp=0.32で,いずれも両群間に有意差は認められなかった。夜間頻尿が前立腺肥大症患者のQOLを障害する可能性が示唆されたが,夜間頻尿を夜間排尿回数で定義するのは難しいかもしれない。
- 長崎大学の論文
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