新規抗EGFR抗体医薬Cetuximab (Erbitux^[○!R])(セッションIV,第20回日本肺癌学会肺癌ワークショップ)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
CetuximabはマウスとヒトIgG1のキメラ型モノクローナル抗体であり,ヒト上皮増殖因子受容体(EGFR)を標的としている.CetuximabはヒトEGFRの細胞外領域に結合し,リガンド結合を競合的に阻害する.多くのEGFR陽性腫瘍における異常増殖の惹起や制御にはEGFRを介したシグナル伝達系が関与している.本剤によりその経路を遮断することで腫瘍増殖を抑制し,アポトーシスを誘導することが可能である.種々のin vitro及びin vivo非臨床試験において,本剤単独あるいは化学療法剤との併用投与でcetuximabの抗腫瘍活性が認められている.これまでに世界中でcetuximabを用いた多くの臨床試験が本剤単独あるいは化学療法や放射線療法との併用で実施されており,結腸直腸癌,頭頸部癌,肺癌,膵臓癌,腎癌患者において抗腫瘍効果と安全性が確認されている.Cetuximab投与に関連して最も高頻度で認められる副作用は座瘡様皮疹である.これは臨床的有効性を示す重要なマーカーと考えられ,生存期間延長との間に相関性がみられる.
- 日本肺癌学会の論文
- 2006-06-20
著者
関連論文
- B型慢性肝炎治療薬エンテカビル水和物(バラクルード^【○!R】錠0.5mg)の薬理学的特性と臨床効果
- 菌類中の多糖類(第13報) : キヌガサタケ(Dictyophora indusiata), マンネンタケ(Ganoderma japonicum), セミタケ(Cordyceps cicadae), キクラゲ(Auricularia auricula-judae), ユジ(Auricularia Species)から単離した種々の多糖類の抗腫瘍活性について
- 関節リウマチ治療薬アバタセプト(オレンシア®点滴静注用250 mg)の薬理学的特性および臨床効果
- Polysaccharides in Fungi. XIII. Antitumor Activity of Various Polysaccharides isolated from Dictyophora indusiata, Ganoderma japonicum, Cordyceps cicadae, Auricularia auricula-judae, and Auricularia Species
- 新規抗EGFR抗体医薬Cetuximab (Erbitux^[○!R])(セッションIV,第20回日本肺癌学会肺癌ワークショップ)
- ポドフィロトキシン誘導体VP16-213の抗腫瘍効果
- 関節リウマチ治療薬アバタセプト(オレンシア^【○!R】点滴静注用250mg)の薬理学的特性および臨床効果