炭酸ガス入り足浴の有用性の検討
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概要
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本研究の目的は炭酸ガス入り足浴(;炭酸ガス浴)の有用性の検討である。健康な女性16人(平均年齢19.6±0.7歳,平均身長160.2±5.0cm,平均体重52.4±5.8kg)を対象とし炭酸ガス浴と従来の足浴(;混浴)を実施した。測定内容は生理的指標として,皮膚血流量,体温(中枢温・末梢温・・腋窩温),脈拍,血圧であり,主観的指標として炭酸ガス浴と温浴を比較した被験者の感想である。生理的指標は足浴前,足浴直後,15分後,30分後,1時間後,2時間後に測定した。データの分析はpaired-t検定を行った。その結果,炭酸ガス浴後の皮膚血流量において,温浴と比較して有意に上昇していた(p<0.01〜O.05)。体温,脈拍,血圧では有意な差はみとめなかった。被験者の感想では,炭酸ガス浴の満足度は非常に高かった。以上のことから,炭酸ガス浴は皮膚血流量増加による保温効果や心地よさのレベルを高めることが明らかとなった。
- 和歌山県立医科大学の論文
著者
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池田 敬子
和歌山県立医科大学保健看護学部
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上田 恵
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岩鶴 早苗
和歌山県立医科大学看護短期大学部
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服部 園美
和歌山県立医科大学 保健看護学部
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服部 園美
和歌山県立医科大学附属病院
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板谷 裕美
和歌山県立医科大学看護短期大学部
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日下 裕子
和歌山県立医科大学附属病院
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池田 敬子
和歌山県立医科大学 保健看護学部
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