イヌ健常歯肉上皮における複合糖質の電顕的局在
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概要
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イヌ健常歯肉上皮組織中の複合糖質の超微局在を,糖残基を特異的に認識するレクチン・ゴールド法(Con-A, WGA, SBA, PNA),ヘパラン硫酸を同定する酵素組織化学的染色法(HID-TCH-SP染色),及びヘパラン硫酸グリコサミノグリカン中のエピトープを認識する免疫組織化学的染色法(HepSS-1)を併用して組織化学的に検索した。その結果,WGA,HID及びHepSS-1による染色顆粒は,上皮細胞中の細胞膜上及びヘテロクロマチンの部分に認められた。Con-A, WGA, HIDおよびHepSS-1による染色顆粒は,角化層を除く上皮細胞の細胞膜上に見られた。SBAとPNA染色では,染色顆粒が基底細胞と有棘層の核内にのみ観察された。特に,有棘細胞の下層では細胞質内に,また上層では細胞膜上でも認められた。Con-A,HID及びHepSS-1による染色顆粒が基底膜に認められた。これらの事から,複合糖質の分布が上皮細胞の分化と構築に重要な役割を果たしていると推察される。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1994-06-28
著者
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