歯周病罹患歯の露出セメント質へのPorphyromonas gingivalis LPSの浸透性について
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概要
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本研究は,歯周病に罹患した歯の露出セメント質における細菌由来内毒素(LPS)の局在を免疫組織化学的手法を用いて検索することを目的として行った。Porphyromonas gingivalis #381 (P.g.)のLPSをPhenol-Water法を用いて抽出後精製し,家兎に免疫することにより抗P.g. LPS抗体を精製した。歯周病に罹患し,保存不可能と診断された歯を被検歯とし,抜歯後,固定,脱水,包埋を行い,1μ切片を作製した。前述した抗P.g. LPS抗体を一次抗体として,蛍光抗体法による免疫染色を行い,P.g.のLPSの局在について検索を行った。また,抜歯直後に,ストレプトアビジンービオチンシステムを用いた酵素抗体法による免疫染色を行った後,超音波洗浄器にかけ,LPSの付着状態を観察した。その結果,P.g.のLPSの大部分は,露出セメント質表面に局在し,また,その付着力は非常に弱いものであった。
- 1992-03-28
著者
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