歯周病原性細菌由来LPSの骨吸収に対する歯根膜線維芽細胞および歯肉線維芽細胞による抑制
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,マウスの頭蓋冠を用いた歯周病原性細菌由来LPSによる骨吸収モデルに対して,ヒト歯根膜線維芽細胞およびヒト歯肉線維芽細胞が,どのような影響を与えるかについて検討することにあった。歯周病原性細菌として,Porphyromonas gingivalisとActinobacillus actinomycetemcomitansを本実験に供し,また,Escherichia coliについても同様にその影響を調べた。実験方法は,これらの線維芽細胞を24ウエルプレートに1×10^5個/ウエルに調整後,24時間培養し,無血清培地に交換した。その後,細胞は,頭蓋冠とミリポアフィルターを介して,LPS含有無血清培地で5日間培養し,カルシウムC-テストにて培養液中に遊離したカルシウム量を測定した。その結果,上記の3種類の菌由来LPSによる骨吸収を歯根膜線維芽細胞および歯肉線維芽細胞が抑制した。このことから,歯根膜線維芽細胞および歯肉線維芽細胞が,LPSによる骨吸収に対して何らかの抑制的役割を果たしていることが推測された。
- 1992-03-28
著者
関連論文
- テトラサイクリン含有ストリップス型歯周病薬(LSD)の臨床応用
- P1-16 ストリップス型歯周病薬(LSD)の臨床応用
- 咬合崩壊を伴う成人性歯周炎症例の長期臨床経過
- アセス^[○!R]Aによる歯周ポケット内洗浄が臨床症状および細菌叢におよぼす効果について(第2報) : 二重盲検試験
- 歯周治療とCollagenase活性の推移について : 第29回秋季日本歯周病学会総会
- B-10-10 : 30 Nd : YAGレーザーによる歯周組織改善について : スケーリング・ルートプレーニングとの比較
- B-2-920 LPSの徐放性投与がラットの歯槽骨吸収に及ぼす影響
- 歯周病原性細菌由来LPSの骨吸収に対する歯根膜線維芽細胞および歯肉線維芽細胞による抑制
- 症例4
- A-37-1120 歯周病原性細菌由来LPSの骨吸収に対する歯根膜線維芽細胞および歯肉線維芽細胞による抑制