歯周病原性細菌Eikenella corrodensのヒト頬粘膜上皮細胞への付着機構の解析と付着に関与する細菌レクチン様物質の部分精製について
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概要
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Eikenella corrodensのヒト頬粘膜上皮細胞への付着機構をin vitroで解析した結果,E. corrodens 1073は,その菌体成分である細菌レクチン様物質を介して頬粘膜上皮細胞表層のN-アセチル-D-ガラクトサミンあるいはD-ガラクトース類似レセプターに付着することが示唆された。この付着に関与する細菌レクチン様物質をE. corrodens 1073の細胞エンベロープからTriton X-100抽出,アフィニティクロマトグラフィー,およびゲル濾過により1つの強固に結合した複合体として部分精製した。そしてこのレクチン様物質は,E. corrodens 1073の頬粘膜上皮細胞への付着特性と同一様式をとることから,これがヒト頬粘膜上皮細胞への付着に関与する決定的な菌体側因子であることを明確にした。
- 特定非営利活動法人日本歯周病学会の論文
- 1984-06-28
著者
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