「機械から家具へ」いす式階段昇降機『エスコート』のデザイン開発
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概要
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本製品は、2003年5月から2004年12月にかけて大同工業株式会社(石川県)と共同開発したものである。当社はいす式階段昇降機の草分けメーカーであり、市場で最大のシェアを占めてきた。しかし近年他社の追い上げが激しく、シェアの優位性を強化するためにデザインの導入を決断した。市場調査の結果、現在市場に出ている製品は大半が事務いすを搭載した機械のような印象のデザインであることが判明した。高齢者や身体的なハンディを持つ人が家の中で使うものであれば、機械ではなく家具のようなものであるべきだと考え、「機械から家具へ」という開発コンセプトを定めた。デザインと技術の協働により、世界で初めて成形合板椅子を搭載し、世界最小の折畳み幅を実現した製品を開発した。2004年度のグッドデザイン賞を受賞し、同年の国際福祉機器展で好評を得、2005年1月商品化された。
- 2006-03-30
著者
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松本 康史
東北芸術工科大学
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渡辺 雅志
富山大学芸術文化学部
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降旗 英史
東北芸術工科大学
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山口 光
東北芸術工科大学
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南 英信
大同工業株式会社
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中谷 真人
大同工業株式会社
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市川 恵美
大同工業株式会社
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井上 雅之
大同工業株式会社
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渡辺 雅志
富山大学
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