水のポリアモルフィズム : 実験によるその正当性の検証(交流)
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概要
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水の過冷却温度領域には密度も局所構造も全く異なる2種類のアモルファス氷が存在する.最近の実験で,この2つのアモルファス氷が水の過冷却液体と熱力学的に関係しており,さらにアモルファス氷間の転移が一次の転移であるらしいことがわかってきた.このことは,水には2種の液体状態が存在すること(水のポリアモルフィズム)を示唆している.ここでは,水のポリアモルフィズムの考え方の正当性を示す最近の実験を中心に紹介するとともに,現在水のポリアモルフィズムを理解する上で抱えている問題点を議論する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 2006-05-05
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