属性情報プロバイダ : 安全な個人属性の活用基盤の提言(社会・人間系の情報システム,<特集>新たな適用領域を切り開く情報システム)
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概要
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インターネットおよびEコマースの進展により,氏名,住所,資格情報などの"個人属性"情報がインターネットを通じて様々な場所で交換されているが,同時に個人情報漏洩のリスクもまた急速に大きくなってきている.インターネットサービスにおいても個人情報保護法を遵守し,適切に個人属性を管理できる仕組みが求められている.本稿では,オープンな標準技術に基づき相互運用性の高い環境の下,個人属性を安全に交換,管理する情報化基盤「属性情報プロバイダ」を提案する.属性情報プロバイダは,運用システムの安全性について第三者機関の認定が得られた複数のサービス事業者により構成されるものである.利用者は,属性情報プロバイダに個人属性を登録および委託することで,以後は直接取引相手に渡すのではなく,利用者の同意を得たサービス提供者にのみ属性情報プロバイダを介して個人属性を安全に渡す.ネットワークプロパイダ,PKIなどとともに今後,情報ネットワークの重要な基盤になると期待される.
- 2006-03-15
著者
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