「コラージュ」実践の試み : 痴呆性老人を対象としたレクの検討
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概要
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痴呆性老人のレクリエーション(以下レクと省略)は,Activity of Daily Living(ADL)中心の評価,自立を目的とした選択だけでなく,Quality of Life(QOL),対象者の意志や嗜好,自己実現への配慮も必要であると思われる。同時に,対象者の精神面のケアや理解を目指した心理的アプローチも,今後のレク,リハビリテーションにおける重要課題となるだろう。「コラージュ」の痴呆性老人レクヘの適用は,ADLや機能訓練のみならず(1)対象者の障害,能力や状態,嗜好を知る手段となる,(2)作品から語られるイメージや過去の回想から,対象者の心的世界の理解,情緒的安定が期待される,(3)コラージュの有する治療的効果からレクを通しての満足感,充実感がもたらされる,(4)集団試行が「なじみの関係づくり」形成,コミュニケーションの活性化に有益である等,の心理ケア的な役割をも果たせることが示唆された。
- 2005-03-31
著者
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