母親の育児情報の活用に関する研究
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概要
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本研究は、母親が取得した育児情報を実行するか否かにどのような保健行動の相違があるのかを明らかにすることを目的として、産後4ヶ月の母親106人に留置き法にて質問紙調査を行い、以下の結果を得た。(1)取得した育児情報の実行群と非実行群は、45人(42.5%)対61人(57.5%)に分かれた。(2)実行群は、非実行群よりも情報に対して積極的な関心を持つ傾向があり、育児への期待や取得情報の実行率ならびに取得した情報の量やタイミングに関する満足度が有意(P<0.05)に高かった。このため、実行群は主体的な保健行動をしていたと考えられた。(3)非実行群は、実行群よりも「マス・メディア」を中心とした情報源数が有意(P<0.05)に多い割には、情報の実行率が低く(P<0.05)、取得した情報に関する満足度にも低い傾向が見られたことから、育児情報の取得から実行までの過程に混乱があったと考えられた。
- 聖隷クリストファー大学の論文
- 2003-12-25
著者
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