学生の看護過程に関する認識の経年的変化
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概要
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本学の1999年度入学生97名を対象に,看護過程に関する認識について縦断的調査を実施した.その結果,次の事が明らかになった.1)看護過程に関する認識度は1年次で最も高い値を示した.2)1年次と2年次間の認識度の変化は,ほとんどの設問で低下を示した.特に設問枠「看護過程の全体像の理解」では30〜50%,「アセスメントの理解」では10〜20%の減少があり,有意差を示した.3)2年次と3年次間の認識度の変化は、ほとんどの設問で増加を示した.4)1年次と3年次間では認識度の変化は,有意差があるものが23項目あったが、「必要時活用すればよい」,「目標や優先順位は流動的に追加・修正される」,「対象者の意思が尊重される」,「評価日を設定して行うものと,随時行うものがある」,「看護過程のそれぞれの段階にフィードバックして修正していく」の5項目において,1年次の値を上回り有意差を示した.5)3年次の全教育課程終了後の自由記述から,看護過程を学べたという認識が高い実習科目は,4科目にとどまった.6)看護過程の教授において,看護過程の概念や教授方法に関する全領域間・教員間での情報交換の検討の必要性が示唆された.
- 聖隷クリストファー大学の論文
- 2003-12-25
著者
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