成人看護学実習前後における「看護過程」の理解の変化
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概要
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成人看護学実習において,「看護過程」に関する理解の変化をみるために,聖隷学園浜松衛生短期大学2000年度3年生118名および2001年度3年生95名の計213名を対象に,質問紙による調査を実施した.質問は,看護過程に関する全体像および看護過程の5つの構成要素を6つのカテゴリーに分け,52項目を設定した.その結果,次のことが明らかになった.(1)「看護過程の全体像の理解」は,他のカテゴリーと比べて成人看護学実習前後とも全体的に低値を示した.(2)「看護過程の5つの構成要素の理解」に関しては,成人看護学実習後に高値を示した.(3)82.8%が「看護イコール看護過程ではない」と理解しているにもかかわらず,「看護過程は必要時活用すればよい」は60%に満たない.(4)「優先順位を考慮する」の理解が95.3%と高値であるが,「優先順位は看護師の過去の経験や科学的根拠に基づく」,「優先順位の決定は対象者の意見を取り入れる」,「対象者の意思が尊重される」は,低値を示し,(3)とともに学生の中に矛盾や混乱が生じている.
- 聖隷クリストファー大学の論文
- 2002-12-20
著者
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落合 清子
聖隷クリストファー大学成人・老年看護学
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出原 弥和
成人・老年看護学
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原田 千代子
成人・老年看護学
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落合 清子
成人・老年看護学
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出原 弥和
聖隷クリストファー大学看護短期大学部成人・老年看護学
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原田 千代子
聖隷クリストファー大学看護短期大学部
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