危険への感受性を育むディベート学習
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概要
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医療事故防止には危険を察知し、認識するという個人の危険に対する感受性が大きく影響すると考えた。今回、学生が実際に体験したインシデント事例を提示し、危険性を判断させた。その結果、学年差はみられず、講義や臨床実習などの量的体験よりも個人の資質が大きく影響すると考えられた。調査から学生たちが危険ではないと判断した理由を分析し、判断を誤らせる5つの要因を明らかにした。再度の調査でも危険への感受性が変化しない学生には感受性の鋭い学生とのディベートが有効であった。ディベートでは自分の思考の根拠を示して、他の学生と意見を闘わせる能動的学習によって、学生自らが判断の誤りに気づくことができた。学習の早い段階から安全教育を取り入れることで、危険な状況を察知し、対処できる感受性や直感力を養う必要性が確認できた。
- 聖隷クリストファー大学の論文
- 2003-12-25
著者
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