組成データ解析の問題点とその解決方法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
岩石・鉱物の化学組成,砕屑物の粒度組成やモード組成,生物の群集組成などで利用される組成データは変数の総量が一定であるために定数和制約を受ける.このような形式のデータを対象とした統計学的推定,検定の方法論は最近まで確立されていなかった.しかし,近年,組成データの厳密な統計学的解析方法が急激に進歩した.本論では,このような手法の1つである対数比解析と単体解析を実例を交えて紹介する.対数比解析は,組成データを単体空間から実空間に写像する方法である.単体解析は,単体空間に属する組成データに対して,新たに統計量や解析方法を開発する試みである.今後はこのような解析方法を用いて,より適切な論理的基盤から地質学的諸現象を解析することが重要となるであろう.
- 日本地質学会の論文
- 2006-03-15
著者
関連論文
- O-63 北海道天塩中川地域に分布する上部白亜系蝦夷超層群の砂岩モード組成 : 前弧海盆堆積物(空知-蝦夷帯)と海溝充填堆積物(日高帯)における後背地の共通性(7.砕屑物組成・組織と続成作用,口頭およびポスター発表,一般講演)
- 地質調査におけるGPSロガーの活用
- 西九州海浦地域の黒瀬川構造帯中・古生界層序の改訂とジュラ系葦北層群(新称)の層序
- P-128 関東山地北西部,内山断層に伴う堆積岩中の断層帯構造(17. 岩石・鉱物の破壊と変形)
- P-91 棚倉破砕帯西縁断層のガウジ帯
- 関東山地東縁部,比企丘陵中新統青岩礫岩中の変成岩礫のK-Ar年代
- O-83 統計学的経験則に基づく岩石風化の指標開発ならびに古気候解析への応用(砕屑物組成・組織と続成作用,口頭発表,一般講演)
- 組成データ解析における0値および欠損値の扱いについて
- 対数比法における規格化成分選定プログラム : Woronow-Love-Schedl法の自動化
- 組成データ解析の問題点とその解決方法
- アイチソン幾何学に基づく砂岩モード組成のトレンド解析(破屑物組成・組織と続成作用)
- ポイントカウント法におけるデータ処理の問題点と是正法(破屑物組成・組織と続成作用)
- 三重県南島町,四万十帯北帯の的矢コンプレックス(6.地域地質・地域層序)
- O-117 風化作用と淘汰作用による砕屑物組成の改変過程と源岩組成の復元方法(12.砕屑物組成・組織と続成作用,口頭発表,一般講演)
- O-102 因子分析による砕屑岩組成変化要因の特定(12. 砕屑物組成・組織と続成作用)
- O-187 砕屑物組成データにおける定数和効果の log-ratio 法による査定
- 関東山地跡倉層の後背地(古領家帯と黒瀬川帯の構成要素と改変過程)
- P-92 雁行脈の三次元形態
- 雁行脈を用いた関東山地跡倉層中の古応力場解析
- 関東山地,跡倉ナップの構造発達:押被せ褶曲の復元
- 158 関東山地,跡倉層の砂岩組成と地質構造
- 281 関東山地,跡倉ナップの内部構造 : 跡倉層の横臥褶曲(構造地質)
- 群馬県下仁田地域に分布する御荷鉾緑色岩類中のひすい輝石とその岩石鉱物学的特徴
- P-64 九州黒瀬川構造帯田浦地域の小崎層から前期ジュラ系アンモナイトの産出(10. 地域地質・地域層序,ポスターセッション,一般発表)
- O-101 西九州海浦地域の黒瀬川構造帯,中・古生界層序の改訂とジュラ系葦北層群(新称)の層序(10. 地域地質・地域層序,口頭発表,一般講演)
- O-217 跡倉ナップに累重する金勝山ナップの運動像(21. 岩石・鉱物の破壊と変形,口頭発表,一般発表)
- 地質学における方向データ解析法:円周データの統計学
- 三重県志摩半島東部の黒瀬川帯中生界から見出されたジュラ紀・白亜紀放散虫化石
- Excavation history of the Sanbagawa belt deduced from the Aoiwa Conglomerate, Kanto Mountains