左室圧負荷疾患における左心機能と右心機能の関連
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
左室圧負荷疾患として本態性高血圧症25例,大動脈弁狭窄症9例を対象とし,心健常者20例と比較し,超音波パルスドプラー法および心臓カテーテル検査を行い,左心機能,右心機能,および両者の関連について検討した。左室圧負荷疾患において,収縮期機能は保たれている際にも拡張期機能は異常化し,拡張性の方がより早期に障害された。また,左室拡張期機能の異常に伴って右心拡張期機能も障害された。大動脈狭窄症において,左室圧負荷が右心拡張機能を異常化する機序は潜在性左心不全に基づく効果の要素があるものの,高血圧症では,effect in seriesは否定的で,肺脈管に働く,神経・体液性因子の効果および心室中隔肥厚による経中隔的効果が重要な因子であると思われた。
- 北里大学の論文
- 1987-12-31
著者
関連論文
- PTCRが有効であった冠攣縮性心筋梗塞の1例
- 非持続性心室性頻拍の臨床的特徴 : 心血管疾患の有無による異同
- 左室圧負荷疾患における左心機能と右心機能の関連
- 心不全治療前後の心房性ナトリウム利尿ペプチドと体液性因子の変化