美術作品の解釈を検討させる鑑賞教育(2)
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概要
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本稿は,美術鑑賞教育において複数の解釈を検討させることに意義があることの証明を目指している。まず,複数の解釈の存在様態を分類表にして全体像を示し,さらに吉川と金子の所論を基に,複数の解釈を検討させる授業過程モデルを作った。次に,複数の解釈が共存する事例として,北斎「富嶽三十六景・駿州江尻」の構図解釈説を検討し,それを踏まえて行った実践の結果から,複数の解釈を検討させる鑑賞教育の意義を確認した。
- 2006-03-31
著者
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